2月の寒さが厳しい夜。息子のお嫁さんからの電話で息子の逮捕を知りました。
「『参考人として事情聴取に呼ばれ、そのまま逮捕になった』と当番弁護士から電話があって…」という声が震えていました。
突然の知らせに、「血の気が引くというのはこういうことなんだ」と頭が真っ白になり、スマホを持つ私の手も震えました。
事情を聞くと同時に、このまま当番弁護士に依頼をするには着手金が66万円必要とのこと。
同じように身内が逮捕されたと連絡があった方は、まず弁護士をどこに依頼したらいいか。これが1番始めにすべきことになると思います。
なぜなら着手金66万円が相場なのかもわかりません。
「当番弁護士って何?」そもそも弁護士に一度も依頼する機会がなかったため、その違いさえわかりませんでした(初回無料で1回限り呼べる制度でした)。
夜中に弁護士ドットコムで弁護士を探すことから始め、何人かに電話で息子の事情を説明。
そこで息子の場合は早急に動く必要があるとわかり、深夜2時過ぎに、当日の午前中にアポイントが取れる弁護士に運良く繋がることができました。
そちらでも私たちに提示された着手金が66万円で同額だったため、「もうこの人にお願いするしかない」と大きな決断をしました。
「なんでこんなことに……」と泣いてオロオロしてはいられなかったというのが、振り返ると初日の現状でした。
お嫁さんと被害者の方に申し訳ない。こんな寒い夜に息子は今警察でどう過ごしているのか。そんな気持ちで頭はいっぱいで、「もし渡す機会があれば…」と夜中に息子に手紙だけは書きました。
母の言葉…その1