留置所で食べる温かい飯

留置所の自弁とは?

自弁とは、留置所に入所している方が、無料で提供される食事とは別に、お金を支払って自分で好きなメニューの弁当などを注文できる制度です。
食事だけじゃなく、自分のお金で日用品や文房具など、留置所内で購入することも自弁というらしいです。

留置所の食事は栄養バランスなどは考えられていますが、味やメニューに飽きてしまう人もいます。自弁は、そういった人たちに食事の選択肢を与えてくれます。

前回留置所の食事事情をお伝えしましたが、冷たいご飯しかでてきません。
今まで温かいご飯を食べるのが普通だったため、この逮捕された精神状況で、冷たい食事は本当に心に来るものがございました。

その中で、この自弁で頼むお弁当だけは唯一暖かく、体力的にも精神的にも救われました。
今回はその自弁の弁当についてお伝えします。

どこで作られてるの?メニューは?

まず、自弁の弁当は警察署によってメニューも作られている場所も違います。

警察署内の食堂で作られているところもあります。この食堂というのは、勤務している警察官の方々も利用する食堂です。ちなみに私の入った留置所でも食堂で作られたお弁当が出てきておりました。

警察署内で作られていない場合は、近くのお弁当屋さんや定食屋から出前をとる場所もあるそうです。

私のいた留置所では、お弁当が1回400円で、下記のような日替わりメニューでした。

曜日月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日日曜日
メニューからあげ弁当生姜焼き弁当カツカレーチキンカツ弁当からあげ弁当

個人的には火曜日の生姜焼き弁当が本当においしかったです。

土日は警察署の食堂がお休みのため、お弁当は購入できませんでした。
しかし、土日も含めて毎週お弁当以外に、おやつ(ワッフルかどらやき)とジュースが別途追加購入できました。

なので私はお弁当が購入できない土日はおやつとジュースを購入しておりました。
おやつは1回150円で、ジュースは100円だった気がします。

お昼は自弁で頼むと追加で出されるので、買った場合も食べなくてもよいが、通常支給される昼ご飯も支給されます。

通常のお昼は、ヤマザキパンのコッペパン2つと揚げ物のパックです。

通常が量も少ないため、私は自弁と昼ご飯両方全然食べれる量でしたが、昼食べた後の夜ご飯が17時なので、自弁頼んだ時の夜ご飯時は正直あまりお腹が空かない感じでした(ずっと牢屋の中で体を動かしたり、運動する時間もないので、お腹がなかなか空きません)。

購入の仕方は?

自弁の購入は前日にします。
担当さん(留置所の警察官)が前日の夕方ごろに自弁の購入の有無を確認してくれて、そこで頼むシステムです。

私のいた留置所では、自弁の購入をすると言った際には注文書の紙を渡され、そこにお弁当(製品名)と金額と日付を書いて、担当さんへ渡すといった手続きをします。

もちろん購入する際のお金は、逮捕された際の現金から引かれるため、もし現金が無いときは現金の差し入れをしてもらうか、弁護士に頼んで自分のキャッシュカードを宅下げしてもらい、下ろしてもらって、差し入れをしてもらうなどをするしかないです(もちろんクレジットカードやPayPayなどは使えません)。

しかし前日の夜に翌日の検察庁に呼ばれるかどうかの報せが入るので、もし検察庁で取り調べとなると頼んだ自弁は自動的にキャンセルしてくれます。その場合は無料キャンセルです。

まとめ

自業自得ですが、初めて逮捕されて精神的に追い詰められている中、自弁で頼んだ温かいお弁当には、心から救われました。
留置所の中で、自弁を食べる時間がの唯一の希望といえる時間で、早くお昼にならないかと思うくらい良い時間でした。

お弁当を購入するためにも、家族や弁護士に頼んで現金の差し入れをしてもらうのも重要です。

そして特に生姜焼きが美味しかったです。

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